導入事例
【導入事例】止められない基幹システムを、無停止で段階的にリプレースする
本記事は、長年稼働してきた基幹システムのモダナイゼーションに取り組んだプロジェクトの進め方を、代表的な流れとして整理した事例です(個別の構成や数値は案件により異なります)。
課題:止められないが、もう触れない
- 受発注・在庫・会計が密結合し、一部の変更が全体に波及するリスクがあった
- 開発当時の担当者が不在で、仕様がブラックボックス化していた
- 24時間稼働のため、全面リプレースのための停止時間を確保できなかった
方針:ビッグバン移行を避け、段階的に剥がす
全面再構築は一見シンプルですが、巨大なシステムでは検証しきれず、移行当日に重大な障害を招きがちです。今回は、既存システムを動かしたまま機能単位で新基盤へ少しずつ移していく「ストラングラーパターン」を採用し、リスクを小さく分割しました。
移行設計のポイント
- 新旧システムの前段にルーティング層を置き、機能ごとに新基盤へ振り分け
- 移行対象のデータは双方向同期し、いつでも切り戻せる状態を維持
- 重要処理は新旧で結果を突き合わせる並行稼働で、整合性を検証してから切替
- ドメインごとにAPIを切り出し、密結合を段階的に疎結合へ
成果
業務を止めずに、リスクの低い周辺機能から順に刷新を進められました。各段階で切り戻し手段を確保したことで、万一の際の影響範囲を限定でき、現場の不安を抑えながら移行を継続できています。仕様もコードとドキュメントとして再整備され、ブラックボックスの解消が進みました。
まとめ
「止められない」「中身が分からない」システムの刷新こそ、設計力が問われる領域です。株式会社Aureonでは、既存システムの解析からモダナイゼーションの移行設計、無停止での段階移行までを支援しています。レガシー刷新やリプレースをご検討の際は、お気軽にご相談ください。
