現場の課題を想定した導入・改善ガイドです。特定企業の導入実績や、効果を保証するものではありません。
まず押さえたいこと
- システム間のイベントは必ず発生順に届くとは限りません。順序の意味を定義し、遅れて届いた更新を制御します。
- 到着順だけを正しい順序として扱うと、通信品質に在庫精度が左右されます。業務上の順序と配送経路を分けます。
どのような現場の課題か
出荷完了の後に古い棚移動が届くと、出荷済み在庫が倉庫へ戻ったように見えることがあります。複数拠点やオフライン端末があると発生しやすくなります。
業務とシステムの設計ポイント
在庫単位や作業単位ごとに版番号を持ち、想定する前状態を確認して更新します。受信時刻と発生時刻を分け、不整合は自動で上書きせず照合対象へ回します。
導入前に揃えるデータ
| 整理する観点 | 必要な情報 |
|---|---|
| 識別・前提条件 | 対象ID・イベント版・前状態 |
| 処理・照合 | 発生時刻・受信時刻 |
| 追跡・判断 | 保留理由・照合結果・再処理 |
小さく試すための検証方法
移動、訂正、出荷を意図的に逆順で送信します。遅延したイベントがどの状態で保留され、どう解決されるかを確認します。
運用で失敗を防ぐには
到着順だけを正しい順序として扱うと、通信品質に在庫精度が左右されます。業務上の順序と配送経路を分けます。
効果を何で測るか
順序不整合数、保留時間、誤上書き、再処理後の在庫差異を測ります。
記事一覧に戻る