物流領域では受注、在庫、出荷、配送、請求が複数システムにまたがります。個別のシステムが正常でも、連携の遅延や重複によって欠品表示、二重出荷、送り状不整合が発生するため、境界の設計が重要です。
最初に正本システムを決める
- 商品・荷姿・取引先・拠点など各マスタの管理主体
- 販売可能在庫と物理在庫の計算責任
- 受注変更を許可する期限と更新元
- 出荷確定・配送完了・売上計上のタイミング
ファイル連携かAPI連携か
リアルタイム性だけで方式を選ばず、相手システムの能力、データ量、障害時の復旧性、運用体制で判断します。大量実績はファイル、在庫照会はAPIなど、業務イベントごとに方式を分けることも有効です。
失敗を前提に制御する
- 一意な連携IDによる重複登録の防止
- タイムアウト時の再試行と冪等性
- 順序逆転や遅延データの扱い
- エラー隔離、再送、担当者通知の仕組み
- 送信件数・受信件数・業務実績の三点照合
監視は技術エラーと業務エラーを分ける
通信失敗だけでなく、未登録の商品、存在しない配送先、許容範囲外の数量など、処理は届いたが業務上登録できないケースを監視します。現場が自分で原因と対処方法を確認できる画面も必要です。
まとめ
安定した物流連携には、正本の定義、イベントごとの鮮度要件、再実行できる仕組み、業務照合が欠かせません。インターフェース一覧だけでなく、障害時の運用まで設計しましょう。
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