3PL選定では、保管料や作業単価が安い提案に目が向きます。しかし物量や作業条件の前提が揃っていなければ、見積もり同士を比較できず、開始後に追加費用が発生します。RFPは要望書ではなく、提案条件を揃えるための設計書です。
物量は平均ではなく分布で提示する
- 月別・曜日別・時間帯別の入出荷波動
- 注文件数、明細数、個数、ケース数の分布
- SKU数、在庫量、回転率、商品サイズ
- 繁忙日の最大物量と今後の成長シナリオ
作業要件と責任分界を明記する
検品、流通加工、同梱、返品、棚卸などの作業手順と品質基準を記載します。欠品、破損、システム停止時に誰が判断し、顧客連絡や費用を負担するかも選定前に確認します。
システム要件を接続単位で示す
- 受注・出荷指示・在庫・実績の連携項目と頻度
- 商品・取引先・配送サービスのマスタ責任
- API、ファイル、画面操作など希望する連携方式
- 障害監視、再送、問い合わせ窓口、変更管理
評価表は総コストとリスクで作る
定常費用だけでなく、初期移行、システム改修、繁忙期増員、最低保証、契約終了時のデータ返却まで含めます。拠点見学では、整理整頓だけでなく、進捗管理、例外対応、改善活動の記録を確認します。
移行計画も提案対象にする
在庫移管、マスタ整備、連携テスト、教育、並行稼働、切り戻し条件を提示してもらいます。提案段階のプロジェクト体制と、稼働後の運営体制が異なる場合は責任者も確認しましょう。
まとめ
良いRFPは提案の自由を奪うものではなく、各社の強みを同じ前提で評価できるようにするものです。料金、品質、システム、移行、改善力を一つの評価表で比較することが重要です。
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